
【豆知識】ウイルスとは何ぞ!?超簡単に解説!!
2020年5月13日またまたやってまいりましたYouTube動画解説のお時間です。
ウイルスに振り回されている昨今ですが、そもそもウイルスって何かご存じでしょうか??
まさか知らないで「ウイルスが怖いからマスク」とか「アルコール除菌しなきゃ」とか言ってませんか??ぼーっと生きて…(以下略、某NHK番組風)
さて気を取り直して…。そんな知ってるようで知らないウイルスを子供でも分かるくらい簡単に解説してみました。
ウイルスは最も小さな寄生体であり、感染症の原因ということで、「毒液」または「粘液」を意味するラテン語virus に由来して命名されました。
感染症を引き起こすおもな病原体は、ウイルス、細菌、真菌(カビ)ですが、今回はウイルスの話なので割愛。
(こちらのホームページが大変詳しくわかりやすかったです。)
大きさ
細菌、真菌はだいたい1μm程度の大きさなのに対して、ウイルス:1/100μm程度、50~100分の1の大きさといわれています。
なのでマスクも直接ウイルスが入ることを防ぐのではなく、ウイルスが入った飛沫(くしゃみやせきで飛んだもの)を防ぐということなのです。
構造
RNAやDNAと呼ばれる遺伝子構造をタンパク質で包んである構造です。
細胞と違いほかの器官はありません。

こんな感じですね。
いらすとやさんからもって来たんですが、構造もちゃんとしててビックリしました(笑)
そしてこの持っている遺伝子構造の違いによりRNAウイルスとDNAウイルスに分けられます。
それぞれの違いとしてはあまり詳しくはないですが下記3点です。
①DNAは二重らせんとして存在するが、RNAは一本鎖で存在する
②DNAは折りたたまれないが、RNAは折りたたまれる
③DNAは長いが、RNAは短い
RNAは一本鎖ですが、ある部分の塩基配列と、同じ分子内の別の相補的な塩基配列とで塩基対を形成し、三次元の折りたたみ構造を形成することがあります

これがRNAで

これがDNAです。
DNAを簡略化したような形状ですね。
さて、そんなウイルスですが細胞がないので、他の細胞に入り込んで生きていきます。
ヒトの体にウイルスが侵入すると、ヒトの細胞の中に入って自分のコピーを作らせ、細胞が破裂してたくさんのウイルスが飛び出し、ほかの細胞に入りこみます。このようにして、ウイルスは増殖していきます。
つまり寄生先の細胞を利用して増殖しています。
寄生された細胞は死んでしまったり、宿主の細胞自体の分裂と死とのバランスをとって持続感染を続けたり、細胞を不死化させたりガン化させたりします。
また、細胞が死ぬとき、ウイルスがさらに増殖を目論み細胞膜や細胞壁の破壊をして細胞が殺されてしまうケースと、細胞自体がこれ以上ウイルスの増殖を防ぐために自ら命を絶つケースとがあります。
つまり細胞の中で増殖して細胞を破って出てくる。を繰り返してウイルスは増えていくんですね。(これは動画のほうがわかりやすい…。)
治療法
これがウイルスの厄介なところではないでしょうか。
なぜなら抗ウイルス剤が特例のウイルスにしかないからです。
ウイルスを排除しようと体は免疫機能を使って熱を上げウイルスを殺そうとしたり、咳やくしゃみ、鼻水や痰を出して(不活性化したウイルスを含め)体の外に追いやろうとしますが、この免疫細胞で倒すしか手段がないのです。
抗菌薬も、抗生物質も効きません。
…なので日ごろの予防が重要なんですね。
ということで今日は以上です。
ではまた皆さん、ごきげんよう!!